間接材購買におけるパーチェシングとは?
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購買業務のプロセスは、「ソーシング」と「パーチェシング」の2つに大きく分けられます。現場では、この2つの業務区分があまり意識されていないために混乱することも多く、購買の改善に取り組むためには、「ソーシング」「パーチェシング」の違いを理解することが大切です。
今回は、間接材の「パーチェシング」について解説します。
間接材におけるパーチェシング
パーチェシングは、ソーシングによって決定された条件を元に、日々の発注~検収~支払までの購買プロセスを実行することです。そのため、定められたルールに従って確実にプロセスを実行する必要があります。
間接材の場合、多岐に渡る品目が存在するため、紙申請などのアナログな運用は非常に煩雑で、管理部門に負担がかかりやすくなります。また、発注部門もコア業務ではないため、ソーシングで定めたルールを浸透させることが難しくなる傾向があります。購買を管理する部門の最も重要な業務はソーシングであり、そこに注力するためにもパーチェシングに関する業務はできるだけ省力化する必要があります。
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例外的な購買をなくすことが重要
パーチェシングにおいては効率的な購買フローの構築だけでなく、購買データの蓄積という観点も非常に重要です。購買データはソーシングにおいて分析や比較、適切な意思決定に欠かせない情報となるため、パーチェシングを行なう際には購買データの蓄積も考慮する必要があります。
そのため、パ-チェシングにおいて例外を最小限に抑えることがポイントとなります。間接材では、対象品目や購入先が非常に多様であることから、品目ごとに購入方法が異なることが多くあります。そんな中、「一部のサプライヤへの注文は各部門から直接電話やメール、FAXで行なう」など例外的な購買を継続してしまうと、関与する人員の効率が低下するだけでなく、正しい購買データを明細単位で蓄積することが難しくなる可能性もあります。ソーシングに必要なデータを効率的かつ正確に把握するためにも、できるだけ一元管理することが大切です。
効果的な購買改善に導く購買管理システムの活用
例外的な購買を最小限におさえつつ効率的にパーチェシングを実行するためには、購買管理システムの活用が有効です。そうすることで、ソーシングで決定された条件に基づいて様々なサプライヤとの購買プロセスを効率的に実行することや、購買データの蓄積が可能となります。間接材の複雑さを軽減し、購買部門の負担を軽くすることで、本来の重要な業務であるソーシングに集中できる環境を整えることができるのです。
購買改善を推進し、より高い成果を生み出すためにはソーシングとパーチェシングの循環が重要です。
パーチェシングで蓄積されたデータを有効活用し、ソーシングに活かすことで持続的な購買改善を実現しましょう。
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